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 医療におけるVRとAR

 エンターテインメント業界やIT業界において、VR(Virtual Reality;仮想現実)は様々な場面で実用化されています。本来あり得ない空間をつくり出し、自分があたかもその場にいるかのような世界を体感することができるこの技術が、急速に進化を遂げてきました。最近では、娯楽施設のアトラクションに限らず、自ら機器を購入して自宅でVRに触れ、楽しんでいる人も増えているようです。
 2018年12月8日、一般社団法人22世紀先端医療情報機構により、インターネット接続されたVR空間上で、大腸癌の専門医による学術会議が行われました。北海道、千葉県、静岡県の各地から、VR空間に投影される動画や画像を含む資料をもとに、議論が交わされました。VRの技術は遠隔診療の場で応用されようとしていますが、移動時間をかけず有意義なカンファレンスが行われたことは大きな成果といえるでしょう。
 さて、VRに対し、AR(Augmented Reality;拡張現実)というものも現実味を帯びてきています。現実の世界に、VRを用いた情報を掛け合わせる技術です。たとえば、実際には遠隔地でロボットを操作しているのにもかかわらず、患者はあたかも自分のそばで執刀医が身体に触れながら手術してくれているような感覚を味わうことも、もはや夢ではなくなるかもしれません。数年前のポケモンGOブームもさることながら、医療の世界においても、ARの恩恵にあずかる日が近づいているのではないでしょうか。