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一般社団法人 岡山県病院協会
会 長 重 井 文 博
会 長 重 井 文 博
このたび、令和6年度の定時会員総会におきまして、難波義夫会長の後任として岡山県病院協会会長を拝命いたしました。その責任の重さを改めて痛感し、身の引き締まる思いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
当協会は、昭和37年に岡山県内の病院の健全な発展と医療の充実を図り、県民の健康と福祉の増進に寄与することを目的として設立されました。以来、諸先輩方の努力により、日進月歩の新しい医療を取り入れながら各病院の近代化・合理化を進め、病院医療の充実・向上と地域医療への貢献を果たしてまいりました。病院の設立主体や規模はさまざまですが、現在、公私を問わず大学病院も加わる県内156の病院(県内病院のほぼ100%が加盟)が一致団結して活動を続けており、全国的にも類い稀です。これはひとえに多くの先輩方、会員病院の皆様の努力と協力の賜物であり、当協会の誇りでもあります。
協会の活動としては、医療政策や病院経営・管理のための研修会、多職種職員の能力向上のための研修会、病院職員の福利厚生事業、病院機能評価受審予備講習や他病院への訪問見学など、会員病院への支援を行っています。また、県や医師会等の医療関連諸団体と連携しながら、県民向けの啓発活動など公益性の高い事業にも取り組んでいます。
さて、少子高齢化の加速、疾病構造や医療ニーズの変化に伴い、医療を取り巻く環境は大きく変化しています。また、厳しい診療報酬改定、慢性的な労働力不足、国際紛争に伴う電力料金・燃料費・食糧費の高騰など、病院経営はかつて経験したことのない困難な状況に直面しております。加えて、地域医療構想への取り組み、働き方改革の実現、災害時の支援体制と医療体制の構築、新たな感染症への対応など、課題は山積しています。一方、業務の効率化や質の向上を目指すためには医療DXの推進、医療提供体制と患者中心の医療を実現し持続可能な医療を構築するためにはタスクシフト/シェアの推進が必要不可欠とされています。こうした状況の中で、各病院は地域の皆様の生命と健康を守るという使命を果たし、地域医療の中心的役割を担っていかねばなりません。
当協会といたしましては、こうした医療に関わる様々な問題について情報を共有し、行政や医師会、看護協会等の関連団体と密に連携し、この危機を乗り越えていくための努力を重ねてまいる所存です。
今後も当協会に対しご理解、ご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
令和6年7月