医療法人聖愛会 松山ベテル病院


所 在 地
愛媛県松山市祝谷6丁目1229番地
院   長
中橋 恒 氏
病 床 数
155床(一般55床・特殊疾患32床・
療養30床・緩和ケア38床)
診療科目
内科、精神科、神経内科、胃腸内科、
リハビリテーション科、心療内科など
  計10診療科
 松山べテル病院は、道後温泉近くの環境の良い丘陵地に位置し、「私たちは、キリスト教の「愛の精神」を基本理念として、ホスピス精神を大切にした全人的なケアの実現を目指します」との理念のもと、高齢者の医療とケア、神経難病の医療とケア、がんのホスピスケアの3つの柱を特色としている病院である。
 キリスト教とはあるが、患者・職員がキリスト教の信者ではないとのことであった。
 設立は、隣接する聖隷福祉事業団が運営する有料老人ホーム「松山エデンの園」をバックアップする医療機関として、昭和57年に81床でスタートし、増改築・増床などを経て、現在は愛媛県で最初の「特殊疾患(神経難病)療養病棟」32床、同じく県下初の「ホスピス病棟」38床、「医療型療養病棟」30床、「障害者施設等一般病棟」29床、「地域包括ケア病棟」26床の5病棟、計155床を有する病院である。
  見学に先立ち中橋院長から、病院の変遷や地域での役割の話があった。その中に幾度となく出てくる基本理念の「ホスピス精神に基づいた全人的ケア」とは、疾患を持った個々の患者の生活の場を重視したケアを、患者や家族のニーズに合わせて、入院療養、通院治療、在宅療養が選択できるケアの実現に向けた治療病院や、当法人聖愛会や在宅緩和ケア推進協議会などと連携を取りながら、少しでも安心して療養生活ができるような医療の提供を目指していることだと理解できた。
  院内は、清潔かつ静粛な雰囲気で、施設の隅々にまで手入れが行き届いていた。談話室やベランダには、花が生けられ、ガーデニングが綺麗で、開院当初より多くのボランティアの方が活動されているということで、いかに地元の方々に愛され慕われている病院であるかが分かった。
  これからの病院は、高度先進医療を全面に出した病院と、その人らしさ、人としての尊厳を大切に考えてもらえて療養できる病院とに分かれて行くのではないかということが感じとれる病院であった。  
(美作中央病院 事務長 高木啓司)



     

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