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- 県外病院合同見学 2024三重
- 桑名市総合医療センター
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地方独立行政法人
桑名市総合医療センター
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所在地
三重県桑名市寿町三丁目11番地
理事長
竹田 寛 氏
院 長
山田 典一 氏
病床数
400床(一般373床、HCU12床、SCU3床、NICU12床)診療科
全34科
施設基準等
地域医療支援病院、地域周産期母子医療センター、地域災害拠点病院、 DMAT指定病院、がん診療連携準拠点病院、基幹型臨床研修病院など
同施設は全国でも珍しい公立病院と二つの民間病院の統合により設立された病院である。2006年8月「桑名市民病院あり方検討委員会」からの経営形態等に関する答申を受け、2009年10月に桑名市市民病院が独立行政法人化、併せて民間の平田循環器病院と統合、地方独立行政法人 桑名市民病院 313床(本院234床、分院79床)が設立された。2012年4月、山本総合病院349床と更なる統合を行い、桑名市総合医療センターへ名称変更、662床の病院となった。2018年3月には新棟321床が完成・稼働して分散していた医療資源の集約が進み、2019年4月より改修した西棟79床と合わせ400床にて診療を行っている。
病院の統合は2007年の国のガイドラインに示された「経営効率化と持続可能な病院経営を目指すこと」に基づいて検討・実施されたもの。また、2018年の新病棟への集約は2016年の新ガイドライン「地域医療構想」にマッチした急性期病床の削減と地域中核病院の整備を行ったものである。この結果、経営状況が改善したと共に、高度医療が提供できる中核病院の体制が整い、四日市など桑名市外の施設に頼っていた高度医療が市内で完結できるようになった。また、施設の場所は桑名駅から徒歩5分の至便の地にあり、市民の日常の健康を支える拠点にもなっている。
今回の見学では新棟と西棟の各所を3グループに分かれて案内いただいたほか、質疑応答の時間では、組織風土の違う病院の統合における苦労をどのように乗り越えてきたかなどについて説明いただいた。統合を実現する推進力としては、桑名市のコミットメント、医師会のバックアップ、理事長のリーダーシップが大きかったとのこと。また、統合後の運営一本化のマネージメント(ポスト・マージャー・インテグレーション)については、理事長の「人を大事にする」方針のもと3施設から来た職員がしっかりと対等に話し合い問題を乗り越えていったとのことであった。
今後の課題は人員の確保とのことで、最近は事務職や薬剤師の採用が難しくなっているなど、岡山県とも共通する問題を情報共有した。看護師は450名くらいだが休職者以外にも時短勤務者が増えた影響があり、一般病棟7対1はキープしているが余裕はない状況とのことであった。
現場を見学した印象としては、駅に近い場所であることや職員に若い人が多いこともあり病院に活気があると感じた。市の支援や地元医師会のバックアップもしっかりしている。行政との関係構築の重要性を改めて考えさせられた。
病院の統合は2007年の国のガイドラインに示された「経営効率化と持続可能な病院経営を目指すこと」に基づいて検討・実施されたもの。また、2018年の新病棟への集約は2016年の新ガイドライン「地域医療構想」にマッチした急性期病床の削減と地域中核病院の整備を行ったものである。この結果、経営状況が改善したと共に、高度医療が提供できる中核病院の体制が整い、四日市など桑名市外の施設に頼っていた高度医療が市内で完結できるようになった。また、施設の場所は桑名駅から徒歩5分の至便の地にあり、市民の日常の健康を支える拠点にもなっている。
今回の見学では新棟と西棟の各所を3グループに分かれて案内いただいたほか、質疑応答の時間では、組織風土の違う病院の統合における苦労をどのように乗り越えてきたかなどについて説明いただいた。統合を実現する推進力としては、桑名市のコミットメント、医師会のバックアップ、理事長のリーダーシップが大きかったとのこと。また、統合後の運営一本化のマネージメント(ポスト・マージャー・インテグレーション)については、理事長の「人を大事にする」方針のもと3施設から来た職員がしっかりと対等に話し合い問題を乗り越えていったとのことであった。
今後の課題は人員の確保とのことで、最近は事務職や薬剤師の採用が難しくなっているなど、岡山県とも共通する問題を情報共有した。看護師は450名くらいだが休職者以外にも時短勤務者が増えた影響があり、一般病棟7対1はキープしているが余裕はない状況とのことであった。
現場を見学した印象としては、駅に近い場所であることや職員に若い人が多いこともあり病院に活気があると感じた。市の支援や地元医師会のバックアップもしっかりしている。行政との関係構築の重要性を改めて考えさせられた。
(倉敷中央病院 事務長 中村育雄)