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- 県外病院合同見学 2004福島
- 太田西ノ内病院
平成16年度 県外病院合同見学 |
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太田西ノ内病院 急性期医療を担う中核病院
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太田西ノ内病院は、財団法人太田綜合病院が郡山市で展開する施設群で中核的な役割を担う急性期病院である。到着後、早速太田理事長(院長)から、改革を目指した第三次マスタープランの説明と歓迎のあいさつがあった。 引き続いて、副院長より地域医療連携室やオープンベッド、PMF(ベッドコントロール)室の説明があった。地域医療連携室は平成11年9月に開設され4名の専任事務員を配置し、現在、紹介率は36%。オープンベット38床は登録医250件になり、年間約5000件の共同指導料が実施されているという。また、PMFでは、師長、事務員が集中的にベッドコントロールを行っている。入院ルートとしては、救急センターからが40%、外来からが40%、紹介入院が20%となっており、救急センターからの入院が多いそうだ。 昭和56年7月には救命救急センター、平成14年4月には地域災害医療センターの指定を受け、救急医療機能強化を図ったことにより、年間救急患者は27,071 名となったそうだ。救急治療病棟が30床あるほかICUは10床、循環器センターを設置する等、急性期病院としての体制を整備している。 特筆すべきは、睡眠時無呼吸症候群の入院ベッドが4床あり、12名の検査技師が24時間対応し、年間800件を受け入れ、平均在院日数の短縮にも貢献しているとのことであった。また、睡眠時無呼吸の外来患者は月間500名が来院し、広範囲の診療圏をカバーしている。 総合リハの施設基準で、1日平均200人の患者をOT 、PT、STの25名で対応しており、急性期リハの役目を果たし関連施設との連携を図っている。 施設は、道路をはさんで増築が繰り返され、新旧の建物が建ち並び歴史が感じられた。見学は2班に分かれて行った後、会議室に集合し質疑応答を行った。 医師の研修医制度の問題や特に東北地方の深刻な医師不足の問題など幅広い質疑応答が行われた。 急性期医療と慢性期医療の機能分化のバランスが地域単位で非常に重要となってくる中で、系列病院完結型と地域完結型の両方をうまく取り入れている。 岡山県においても規模の大小にかかわらず、それぞれの医療機関が特徴を出しながら、医療機能分担が必要な時期にきているのではないだろうか。 (岡山県済生会 病院担当参与 田淵 正登) |