平成17年度 県外病院合同見学
 渕野辺総合病院
〔病院概要〕
渕野辺総合病院全景
所在地 神奈川県相模原市
淵野辺
開 設 昭和29年8月
理事長
(院長)
土屋 章 氏
病床数 161床
診療科目 15科
外来患者数 650人/日
入院患者数 135 人/日
平均在院
日  数
13日
  
 渕野辺総合病院は、地域の中核的な医療を担う総合病院である。
 病院の基本方針「患者さんの身になり、思いやりのある質の高い医療をめざします。」「地域に密着し、人々の健康に寄与します。」等地域に密着し保健・医療・福祉に取り組んでいた。
 
 到着後、土屋理事長(院長)から病院の経歴、地域医療に対しての概要等の説明があった。引き続き医療連携室長の挨拶後、柿沼事務長より健診センター、開放型病床、地域医療連携の説明があった。

 健診部門は、昭和47年6月に、横浜市港区に新横浜病院及び附属の横浜総合健診センターを開設し、他に先駆けて自動化総合健診1日コースを主体とした人間ドック等の健診事業を開始した。更に、昭和61年に本拠地の渕野辺病院付属の相模原総合健診センターを開設し本格的な健診事業への取り組みが展開されている。労働衛生健康保持増進サービス機関(THP)、人間ドック・検診施設機能評価認定等により地域住民の疾病予防、治療、健康保持増進等包括的医療を積極的に展開中である。実績としては契約企業が約700社、年間約25万人の健康診断・人間ドックを実施している。
 病棟編成は、一般病床と回復期リハビリ病床18床・亜急性期病床8床・開放型病床10床等であり急性期及び亜急性期の対応になっている。特に力を入れているのが開放型病床で登録医57名の内、約2割の医師が病院に訪れ共同で診療を行っているが、共同診療率がなかなか上がらないためもっと多く利用してもらいたいという面で模索しているようだった。
 
地域医療連携室は室長(診療部長)、室長補佐(看護師)、NSW、診療担当の構成で今年4月より発足している。現在の紹介率は、主に診療所からの依頼CT依頼MRIで約20%である。今後病診連携に加えて病病連携、施設及び在宅からの連携に力を入れようとしている。
 見学後、電子カルテの概要、医療安全対策等の説明があり質疑応答を行った。
 今後の予定として、地域医療連携室の充実と並行して外来分離も視野に入れ、急性期加算取得のために平均在院日数・紹介率等のハードルクリアに向けて様々な対策を取っていくそうだ。理事長の理念と強いリーダーシップのもと、各部門が懸命に将来を模索している様子がうかがえた。

(笠岡第一病院 医事課長 安藤 始)