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- 県外病院合同見学 2009高知・徳島
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平成21年度 県外病院合同見学 |
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医療法人平成博愛会 博愛記念病院
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博愛記念病院は地域の中核病院として、慢性期医療・リハビリテーション・在宅療養をトータルで提供しており、医療体制の充実や適切な看護サービスの提供に努め、日本医療機能評価機構の認定病院となっている。 また、日本慢性期医療協会会長である武久洋三先生が理事長をされている病院であり、興味津々で見学させていただいた。 病院の取り組みとして、①電子カルテ・オーダリングシステムの導入 ②感染防止のためのクリーンベンチ室でのミキシング ③バーコードリーダーの使用 ④栄養管理(平成14年からNSTの取り組みに力を入れている)などがある。
院内の見学はグループごとに行われ、実際の取り祖みを聞くことができた。回復期リハビリテーション病棟では理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が中心になり、寝たきり防止や早期離床・在宅復帰に向けリハビリを積極的に行っており、医療区分2・3の患者が100%を占めるとの話であった。病室は間取りが広く全体的に明るく感じられた。各病棟の詰所は、それに比べるとこぢんまりとした造りになっていた。休憩室は病棟毎に設置しておらず、多職種が同席してコミュニケーションが取れるよう別の階に設けられていた。「職員は患者の側に行って仕事をする」という武久理事長のモットーがあり、患者中心のチーム医療を率先されていることが窺えた。
見学後には豪華な検食の用意があり、大変美味しくいただいた。食事中も武久理事長を中心にお話を聞くことができた。栄養管理の面では高齢者の自然治癒力を大切に、また邪魔をしないようにとの思いから、新鮮さ・栄養価にこだわり、早朝職員が買出しに出向くなどのお話もあった。また、経管栄養も個々の患者に合せた病院独自の自家製特別流動食を提供するなど、ユニークな取り組みについても説明を聞いた。 参加者からの「敷地内全面禁煙と掲示してあるが、職員募集事項にも喫煙者は応募できないとある。何か支障はないか」との質問にも、「喫煙者の就職はない」ときっぱり言われた。同院は働きやすい病院としての評価を受けており、喫煙の誘惑よりも魅力的な病院であるという認識が深まった。また平成15年には「患者にやさしい病院」とアンケートで選ばれ、全国新聞で発表された。 武久理事長は、活発な質問にも丁寧に説明を加えて話された。お話の中で、平成18年度の診療報酬改定以来、療養病床をめぐる状況は大変厳しかったが、次回診療報酬改定時に厚労省に提出する要望内容を聞かせて頂き、療養病院である当院としては、大変心強さを感じ見学を終えることができた。 (旭ケ丘病院 看護部長 仁科明美) |