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- 県外病院合同見学 2006愛知
- 三九朗病院
平成18年度 県外病院合同見学 |
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医療法人三九会 三 九 朗 病 院
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三九朗病院は、豊田市(豊田加茂医師会)において、回復期リハビリテーション病棟を有する唯一の病院である。質の高いリハ施設としてリハビリテーションの中心的役割を担っている。平成19年には、現在の回復期リハ病棟56床を100床に増床すべく増築中である。 「『ここに来て良かった』と思ってもらえる病院で在りたい」と病院の存在意義を掲げ、ハード、ソフト共に温かい雰囲気があり、活気に満ちている。ちなみに、「三九朗病院」の名称は初代院長の名前に由来しており、創立者の人柄がうかがえる。 見学にあたっては、前田理事長をはじめスタッフの方々から病院の概要等について熱心に説明いただいた。 三九朗病院の特徴は地域完結型の連携体制と、急性期病院との機能分化の明確さである。急性期病院からの迅速な受け入れ態勢を充実し、亜急性期の状態の患者へも十分な管理を行っている。また、集中的リハ医療サービスを提供することで短期間にADLを改善し、家庭復帰を目指していく。常にADLに結びつく訓練を心がけ、土曜、祝日もリハビリテーションを行っている。自宅退院率は76.1%であり、退院後の通院については、かかりつけ医への紹介をおこなっている。 特筆すべき点は、地域完結型連携として顔の見える連携を実践している点である。前方支援として、急性期の連携病院から毎週金曜日までに、患者の紹介状、看護サマリー、検査データ等を送ってもらい、毎週月曜日に、医師、入院担当看護師等が、連携・紹介先病院を訪問する。また、連携病院からも各科月1回の頻度で訪問がある。 入院前から、入院相談を行い、リハビリテーションの一番良いタイミングを転医の時期としている。入院日に初回面接を行い、総合リハビリカンファレンスを医師、看護師、リハスタッフ、MSW等で行い、ゴールを設定する。病棟ではハイリスク対応をしており、リハ医師と内科、整形外科との複数担当制をとっている。病棟看護師の業務負担軽減として、投与薬剤の薬剤師管理、介護スタッフの充実、病棟クラークの配置をしている。また、MSWの貢献も大きい。後方支援として、MSW、DP(ディスチャージプランナー)が退院後の支援をおこなっており、紹介元病院、関連紹介先施設等に情報発信している。 「百聞は一見に如かず」地域医療の中で専門性を明確にし、病院間の枠を超えた地域連携を実践している姿を見学させて頂いた。 (岡山旭東病院 事務次長 諏訪仁一) |