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- 県外病院合同見学 2011岐阜
- 木沢記念病院
平成23年度 県外病院合同見学 |
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木沢記念病院は、岐阜県美濃加茂市に位置し、岐阜県内では最大規模の民間病院である。地域がん診療連携拠点病院として、内視鏡下手術支援ロボット(ダ・ヴィンチ)、PET-CT、トモセラピー、MRIなど先進医療の充実を図っている。また、320列CTを導入した循環器内科と心臓血管外科で構成された循環器病センターや、自動車事故重症後遺症治療のための中部療護センター、腎センター、皮膚がんセンターなどの専門特化した治療と合わせて、全診療科にわたる幅広い一般医療、2次救急における救命救急医療を提供している。 北島院長の説明は、まず、岐阜大学病院を全国トップクラスへと急成長させた事例から始まった。国からの交付金頼りで赤字に陥った国立大学病院を、どのように短期間で黒字にしたのか。病院経営の基本は、患者が来たいと思う病院であること、そして、医師、看護師を含め医療従事者が働きたいと思うこと。そのために、「“超”一流で日本一を目指すと決めた」とのこと。実際には、日本初の完全電子カルテ化、ドクターヘリを備えた日本最大規模の高次救命救急センターの実施、公認会計士の経営参加、待遇面の改善、などを行った。病院の新築移転も含め、これだけの大規模な変化を全てやり遂げ、成功に導いた北島病院長の卓見と行動力には、ただただ驚くばかりである。 その後、木沢記念病院の院長に就任、高い経営意識を持ち、現場に様々なアプローチを行った。特に、DPCに関する医師への啓発などは、経営に直結する問題ではあるものの、医師、看護師など、スタッフの業務負担にも繋がることから、反発が予想される事案でもあった。ここで、リーダーシップが発揮されて、その後の病院の進む方向と、進む速度に大きく影響した。北島病院長の、「病院にとって必要なものは徹底的にやる」という強い信念が感じられた。 また、医師の質の確保のための初期・後期臨床研修制度について説明があった。このプログラムでは、総合診療能力を高めるために、地域医療に密着した医療現場で幅広い年齢層の日常的な診療から、高次医療機器を利用した最新の医学診断に至る幅広い分野の研修を受けることができる。冊子には、およその指導内容や到達目標などが記載され、大変分かり易い内容になっており、積極的な人材育成に取り組んでいる様子が窺えた。 今回の見学では、「病院が患者と職員からどれだけ魅力的な存在であるか」ということの重要性を、改めて考えさせられた。ぜひ、今後の業務に活かしていきたい。 (岡山旭東病院 医療秘書課主任 木口智明) |
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