- ホーム
- 経営管理トップ
- 県外病院合同見学 2011岐阜
- 関中央病院
平成23年度 県外病院合同見学 |
|||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||
関中央病院は、岐阜県の5つの医療圏の中では、中濃医療圏に属し、人口10万人に対して131人と医師数がもっとも少ない地域にある。 当院は二次救急・急性期から慢性期に対応し、病診連携を積極的に推進している。 設立は明治17年で、皇々堂医院としてスタートし、西尾内科院,西尾病院を経て関中央病院と繋がれて来ている。明治17年というのは、一般に馴染み深い三ツ矢サイダーが発売された年で、設立127年目と長い歴史がある。 チーム医療体制がしっかり整えられており、なかでも栄養サポートチーム加算の算定において原価計算を行い、赤字予測がつく中であえて可視化をするところに驚かされた。病院全体の財務は黒字である。NSTの収支についてはマイナスであるが、スタッフのモチベーション・業務の効率化・標準化についてはプラスになるとBSCの視点で評価を行い、患者中心の医療を行う中で何が必要かを評価し、すべきことを実施している。 また地域連携室についてもBSCの視点から業務をPFC(プロセスフローチャート)を用いて可視化し、学習の視点では年1回の学会発表を目標にし、財務の視点では退院支援を充実させている。 関市の医療機関・介護事業所・福祉事務所等24事業所が結集し地域ケアを継続的に提供する組織として、当院が中心となって“せき健康ふるさと福祉村”を平成15年から設立し、高齢者にとって住みやすい地域作りを行っている。 管理者研修を平成11年から実施をしており、各部署の問題点を出し合い、現在は齊藤院長がファシリテーターとなってそれぞれの意見を出せるように促している。 ムリ・ムダ・ムラを無くすためのTQMを実施し、年々変化していく患者・スタッフの価値観に対応するために、徹底的な現状把握に重点をおいて業務改善活動を行っている。QC委員会が発足して6年となり、海外からも改善視察ツアーを迎え入れ、またアメリカ医療改善研究所の改善ツアーにも参加している。現場レベルで困っていることをすぐに改善しようという視点から小改善コンテストを実施し、審査項目の中で“5S”があり、病院オリジナルで躾をスマイルに置き換え、明るい職場環境であるかを盛り込みながら、職員がよりやる気になる工夫もされている。 今回の見学では、患者への安心安全・よりよい医療、また職員に対して明るく楽しく働き甲斐のある職場作り、そして5Sを徹底するよう努められていることに感銘を受けた。 (水島中央病院 診療情報管理課係長 篠原康隆) |
|||||||||||||||||||||||||||||